前から気になってた記事を読み直してみた。
随分前の記事なんですが、個人的にずっと気になってた内容なんです。
当時の記事の内容はこちらです。
親の年収多いほど高い学力 文科省、初の全国調査:朝日新聞デジタル
流し読みしてるとそんな気がするのです。
でもちょっと冷静に記事を読んでみると、言い方にちょっと疑問を持ちました。
確かにこの調査の統計上ではそうなんですよね、正答率だけで見ればそうです。
しかし最後の部分で違和感を感じたんです。
「小6の国語A(A問題は知識中心)では、年収200万円未満の平均正答率が53%、年収1500万円以上は75・5%。算数B(B問題は知識の活用を問 う)では、200万円未満が45・7%、1500万円以上が71・5%。
年収が上がるほど成績が高かった。中学でもほぼ同様の傾向だが、国語Aと数学A・ Bでは1500万円以上より1200万~1500万円未満の方が高かった。」
という部分です。
年収に1,300万以上も格差があるにも関わらず、正答率が25%ほどの差。
ここなんです。
ただの捻くれ者かもしれませんが、年収にそんなにも格差があるにも関わらず、
正答率では20%ほど。
年収1,300万円の格差にも関わらず・・・。
感覚論かも知れませんが、年収1,300万円の格差で正答率が20%ほど。
それぞれの収入に対する教育費に充当できる金額の歴然とした違いがあるにも関わらず、
その差が20%なんて。
でも、親の年収1,000万円差で子供の数学の正答率差が20%が大きいと言えるでしょうか?
なんて思うのです。
一見、数字というのはマーケティングで定量評価が当たり前のように、指標としては捉えやすい考え方なのですが。
就職して事業計画書や売上予測、要員計画などを作成してみるとマジックに取り憑かれてしまうように、最初に抱いた感覚が抜けないものです。
確かに小生はそこまで年収が満たないので妬みかも知れませんが、その要素を抜いたとしてもまだ考えるべき点はあると思うんですよね。
数字というのは捉えやすい感覚なんですが、そればかりでは論じる事も難しいなと。
マーケティングを経験していると、そんな風にも数字は見てしまうかもしれません。
別に何が正解な訳ではないでしょうから。
ただ、非常に頭脳明晰な文部科学省の官僚の方々がこの統計を実施する事で見出そうとした本当の部分は理解できていないように思います。
短絡的に年収の増加と正答率の増加の相関性を知りたかった訳では無いでしょうから。
そんな風に考えた記事でした。
(追伸)
2014年12月の一ヶ月間で中学校受験にチャレンジする小学生の家庭教師をしていました。
個人的に思った主観かもしれませんが、親御さんに受験の経験が無い場合には子供に受験をさせようと考えても、それ自体への対応方法や考え方があまり理解出来ないように思えました。
小生も学生時代は盲目的に「試験対策」のような事を学校の勉強とは別で日々こなしてました。
そういった「コツ」や受験校の「傾向」のような事を把握していないとダメな気がしました。
「試験前一ヶ月で何とかして欲しい」みたいな要望に答えるには「受験の作法」や「コツ」を伝授するには時間が足りません。
そもそも中学校受験をするような小学生でなくても、高校・大学とちゃんと進学できます。
小生も実際そうでした。
小学生時代は全くダメ、中学1年では全体の上から1/3程度、中学2年では全体の上から1/4程度。
ちゃんと「コツ」と「傾向」を考えて身につけ始めた中学3年は夏の時点で全体の上から1/10程度、冬休み前には全体の上から1/20程度と変化がちゃんとありました。
そういう事なんです、決して難しい話しではないのです。
中学校から私立に通い、年間50万円ほどの学費を支払っていたら、大学入学までに必要なコストはどれだけなんでしょうか?
子供を持つ親としてそれだけ稼げていない自分が言うのは分不相応ですが、子供がその後に就職してもそれまでの投資に対するリターンがそんなに大きいとも思えません。
九州南部で言えば名門校のラ・サール校でも入学できれば別でしょうが・・・。
なんて話しでした。
明日は福岡県福岡市内へ仕事の都合で遠征です。
収穫があることを期待します。