非日常だった山の中から日常をお届け

熊本県へ移住後に思ったことや考えをまとめるBlog

熊本県に移住してすぐに思った事(雇用と人口)

こんにちはうめきちです。

今日は福岡県福岡市へ仕事の用件があり。

一時間ほどで用件は終わり、もう博多駅で新幹線を待ってます。

一息ついてカフェでエントリしています。

 

私は熊本県水俣市に2014年の夏に引っ越ししました。

とても長閑で自然豊かな町です。

かの昔、チッソという会社が水俣病を引き起こしたような工業都市みたいな片鱗はありません。

ちょっとイメージとは違っていたというのが本音ですね。

 

どんな町かはまずは行政の公式サイトを見てみましょう。

http://www.city.minamata.lg.jp/

「環境モデル都市」と唱っています。

どのような意味かはリンクを見ていただきたいのですが、他所から来た人間からするといまいち分からないのが本音です。

小生のように定住をしたい人に対するコンテンツも用意されてはいるのですが、何も情報はありません。

http://www.city.minamata.lg.jp/124.html

これでは住みたいと考えても、足を運ぶ気にはなれないと思うのです。

ただでさえ都市部以外は高齢化が進み、行政が主導で何らかの対応をしなければ、というのは全国どこも同じだと思うのですが・・・。

 

とても素晴らしい環境に住んでいるので、あれもこれも望む事が間違いかもしれませんが、ブランディングとして「環境モデル都市」という方向に進んだのであれば、その方向で行けば先はどのような道筋だったのかなって疑問に思います。

 

環境を重視する=企業誘致が困難=雇用は生まれない=地元でどうやって商行為を賄うか

という構図は行政で働かなくても考えれば思い浮かぶと思います。

一次産業の勢いの有無だけが問題点ではなく、構造的に各産業が無ければ雇用が生まれないので、高卒・大卒のような新社会人が働こうとUターンする事は難しそうですよね。

 

その方向で進んでいるが故に、福祉系や看護士のようなインフラ的に見て必要不可欠な職種でも常時募集をしているような状態です。

それ以外の産業は話しに出すまでも無く、雇用が無いor低賃金、での募集が実態です。

水俣市のホームページを見れば、ゴミの分別を細かくして現在は20種類以上。

そうしたことで産廃業者を誘致したと書かれてます。

あくまで外から業者を誘致したに過ぎず、新しい雇用促進に繋がったとみるのは早計かと。

高卒・大卒のような新社会人が働きたい、と思える仕事ではなさそうです。

 

住んでみて感じるのは、同世代とは言いませんが、若い人達に会う事はなかなか無いです。

ちなみに小生は昭和50年生まれの卯年、2015年で40歳になります。

幼稚園や保育園はいくつもあり、実際に園児も多く在籍しているので、親御さんがどこで働いているのかな?って疑問に思います。

温泉も多くあるので行きますが、地元のおじさま・おばさまばかり。

一体、どこで会えるのかしら?と思えてなりません。

 

すみません、話しに脈絡が無くなってきてますね。

つまるところ、若い人が居ないのです。

住んでいる部落も70歳くらいが平均年齢で、先輩ばかり。

色々と面倒をみてもらえるので非常にありがたい事なんですが、あと5〜10年で必ず入れ替わる時期がきます。

その時を迎える前にしっかりと準備をしなければ、過疎化というより人口が減少します。

素敵な町なだけに、何らかの手段で人口減少は回避したいところです。

 

全国どこもだと思いますが、着実な準備が必要なんです。

すでに始まってると思いますが、現実が追いついてない状態です。

決して悪い事ではありませんが、ゴミ分別に力を入れている場合ではありません。

優先順位をつけて取り組む問題が山積みだと思います。

 

決してイメージは良くないかもしれませんが、水俣市は他の地方の街と違い認知度は高いと思います。

かつ非常に苦い経験もしているからこそ、次に向かわなければならないのでしょう。

何とか活路を見いだせる町になってほしいと思います。

一度足を運べばわかりますが、本当に素敵な町です。

発展を祈ってやみません。

 

 

(追伸)

博多駅に「鉄下」という電車のプリントの入った子供向けの靴下が販売されてます。

地域限定やマイナー路線の電車のプリントです。

電車好きの長男のために博多駅に来たらお土産で買って帰ります。

今日も2足購入して帰ります。